耐震診断
レンガ造りの橋脚のような旧式構造物をはじめとした各種構造物の耐震性能向上のため、現地調査結果や設計図等に基づいた耐震性能を診断し、必要に応じて適切な補強工法の提案・設計を行います。
JR-SNAP（「鉄道構造物等設計標準」に準拠した解析ソフト）を用いた耐震診断
有限要素解析を用いた耐震診断
構造解析・地盤解析
構造物の挙動把握、衝撃振動試験と連携した固有値解析、地盤の応答解析、液状化の検討など、構造物や地盤に関わる解析業務を実施します。
3次元梁ばねモデルによる連続した高架橋群の挙動把握解析
SRC構造の3次元動的解析モデル
耐震設計・補強設計
鋼棒挿入補強工法
対象構造物に対して適切な補強工法を提案し、設計を実施します。弊社では無筋構造物の耐震補強工法として鋼棒挿入工法を開発しています。また、鉄道総合技術研究所と連携して、シートパイル補強工法やダンパーを用いた設計。また設計に用いる地震動の算定等の業務も行っています。
■鋼棒挿入工法
無筋構造物の耐震性能向上を意図して、弱部となる打継目のずれを抑制する補強工法です。鋼棒挿入工法による耐震補強設計を行っています。
（熊谷組・鹿島建設・高周波熱錬との共同開発）
鋼棒挿入工法
シートパイル補強工法
鉄道総合技術研究所・大林組・日本製鉄により共同開発された工法で、既設基礎の周囲にシートパイルを打設し、シートパイルと既設基礎を一体化させて基礎の耐力を向上する工法です。弊社では本工法の設計を行っています。
主な実績
スレンダーな無筋橋脚に対応した鋼棒挿入工法
山間部に位置する建設年代が古く、スレンダーな無筋橋脚に対して鋼棒挿入工法を適用する場合、押し抜きせん断や躯体自体のせん断応力等に課題がありましたが、既往実験の再整理や設計事例を精査して問題がない設計・施工方法を確立しました。
検討の対象となった山間部の無筋橋脚
断層変位を対象とした地盤の挙動解析（鉄道総合技術研究所と埼玉大学との共同研究）
断層変位が構造物に作用した際の挙動を明らかにするために実施した模型実験の再現解析を個別要素法を用いて実施し、断層変位時における地盤の挙動を精度よく把握でき、解析手法の妥当性を示しました。
個別要素法による断層変位が作用した際の地盤の挙動解析
（鉄道総合技術研究所・埼玉大学との共同研究）