調査・診断

橋りょう・高架橋

橋りょう

・上部工

コンクリート桁では落下危険箇所含め、ひび割れや剥離などを現地で近接目視により調査します。コンクリート・骨材を採取・分析し、損傷原因を究明するとともに健全度および耐久性を診断します。また、塩害、アルカリシリカ反応など損傷原因に応じた対策工法を提案します。 【SSI工法】

鋼桁・合成桁では、き裂や腐食などを現地で近接目視により調査します。損傷の原因を究明するとともに、進行性や冗長性、耐力の評価などから健全度を診断します。また、き裂、腐食、塩害など損傷原因に応じて鋼板当て板工法や防錆塗装などの対策工法を提案します。 【CSCシステム】

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さらに、レーザーにより非接触で遠隔から測定できる「Uドップラー(鉄道総合技術研究所開発)」を用いて計測した桁のたわみ量から健全度も評価します。

・下部工

ひび割れなどを現地で近接目視により調査します。また、基礎構造など外観だけからは健全度の判断できない構造物に対して、「IMPACT(鉄道総合技術研究所開発)」により測定・解析した橋脚の固有振動数から健全度を定量的に評価します。

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高架橋

高架橋は、上部工(コンクリート桁)や下部工と同様にひび割れや剥離などを現地で近接目視により調査します。また、コンクリート・骨材を採取・分析し、損傷原因を究明するとともに、基礎構造など外観だけからは健全度の判断できない構造物に対して、「IMPACT(鉄道総合技術研究所開発)」により測定・解析した橋脚の固有振動数から健全度を定量的に評価します。
橋りょう上部工(コンクリート桁)と同じく、塩害、アルカリシリカ反応など損傷原因に応じた対策工法を提案します。 【SSI工法】

土構造物 斜面

地形、地質に加え、樹木の状態を含めた現地踏査によって変状を調査します。また、地下水位計測を行うとともに、地山資料の物性試験を行って変状原因を究明するとともに健全度を診断します。
さらに、調査結果を斜面カルテとして整理し、系統立てた維持管理手法の提案も行います。

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トンネル

ひび割れや剥離などの損傷を現地で近接目視や総研式打音検査装置(鉄道総合技術研究所開発)などで調査し、損傷や漏水の状況、地質などから変状原因を究明し健全度を診断します。
また、変状原因に応じて覆工背面の空洞への裏込注入や、内面補修工、ロックボルトなどの対策工法を提案します。

主な実績

橋りょう・高架橋の健全度診断業務

非破壊検査法である衝撃振動試験により橋脚・高架橋の振動特性および固有振動数の初期値を把握し、健全度を定量的に評価しました。また、同じく非破壊検査法のUドップラーを用い、従来の盛工式沈下測定よりも高精度な橋台の沈下計測を実施しました。

衝撃振動試験実施状況
A区間内のラーメン高架橋
橋りょう・高架橋の健全度判定結果

道路橋における桁のたわみ量測定業務

道路橋では鉄道橋と異なり通行車両の種類が多いため活荷重の変動幅が大きくたわみ量測定の実績がありませんでしたが、通過車両を限定しUドップラーを用いて計測することで、道路橋においても車両通過時の桁のたわみ量を精度よく測定でき、一定の評価が得られました。

Uドップラー設置状況
たわみ量の測定結果